血液について【ユーリ篇】

 ユーザーに丸投げで適当な世界観のポップンで、ユーリを吸血鬼と定義つけできる確かな点は『血液を摂取しているらしい』という所だけである。
 でも、作中でユーリが血液を摂取している描写はほぼ無い…唯一の吸血鬼としてのアイデンティティより『よく寝る』という描写ばかりが見られるので同人界では完全に眠れる棺桶の美女扱いなんじゃないのか?
自分も軽率に、眠りオチで話にケリをつけてしまいがちだし…あんまり公式が眠るもんだから
『眠り=死=ユーリはあらゆる死の化身…?!』みたいな飛躍したリリカルな妄想をしてしまっている。
 それくらいユーリと血液についての設定はユルユルなので妄想は自由なのだ〜。
といいつも、一応公式の設定をのっとって妄想をするなら
「ご飯も食べるし、なんか薔薇を持つと枯れるからそこから栄養も貰えるっぽいけど、血も嗜むよ」みたいな感じらしい。
 前置が長かったのだけど…
私の捏造するユーリにとって血液は、最高にシャブいご馳走で、シャブすぎて阿片みたいなもんかな?と私は妄想している。
血液としては無くても生きていけるっぽいし。愛を知っていて薔薇で生きていける系の都合の良いヴァンパイアならそうなんでは?と。
血で活かされてるんでは無いんじゃないのかと…(なんかユーリはもっとおっかない人間の業みたいなもので吸血鬼という設定に縛られているんじゃないかと妄想している。メルヘンは人間の不安と願望と業で出来ている。なので、ペストや疫病なんかではなくて、美しいユーリがヴァンパイアであってほしいという、こういった美しいものに殺されたい…という願望がユーリというキャラクターとして存在しているんだと思う。…その辺はまた今度。)
たぶん、ウチのユーリは血液というか、生きていたものの記憶や命そのものの終わりとしての死のひとつの形なので、ユーリを吸血鬼たらしめる人間たちの願望が、血液を摂取する行為そのものをユーリにとっての麻薬や感じる快楽へと変えてしまっているのだ。
 スマイルはユーリのそういった在り方を、何か大きなものに憎しみに似た嫉妬を抱きつつも… 「美しい」 と思っているので、喜んで自分の身を、血液を吸血鬼としての彼に捧げているのかと思うと、そこには彼なりの愛があるなと思う。
 根拠が曖昧な自分の血液でもって酩酊して我を失い求められて欲望の塊になるなんて、スマイルにとっては全く愛おしい感情しか湧かないと思う。与えてている時は。
ユーリが吸血鬼であることによって、スマイルの人間のような側面は安堵し救われるが、そんな自分をスマイルの精神の透明な部分は拒否しているのだ。
 そもそも透明人間に紅い血は流れているのか?その血は偽物なのではないのか?

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